No.69

      子ども夢フォーラムNews (2012.1.15発行)

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雪の金沢です!いまのところ、降り積もったあとに雨や陽射しが出て溶ける、理想的(?)な降り方のため、雪かきが意外と楽で助かってます。でも、ずっとこのままなわけがなく、雪本番はこれからです。。。。

  年を越せたことへの感謝の気持ちを強く抱きながら新たな年を迎えました。東北、そして日本中で、一日一日、一秒一秒を復興、再生に向け、時を刻んでいます。今も様々な形で長期・短期の支援が続いています。心細くて、めげそうで、あふれる涙にとまどうほど、心の中に居座っている大きな喪失感は想像に難く、かける言葉も見つかりません。“あなたたちは1人ではないよ”のメッセージは世界中から届きました。そして、多くの方が「自分にできることはなんなのか」と自問しました。それにつけても被災地の情報に関心を寄せ続けることが大切だと思います。 紡ぎ合う“いのち”にみんなの笑顔が広がることを信じて・・・    

           みなさま、元気に日常に戻られていますか^^。

              今年もどうぞよろしくお願いいたします。


金沢市児童虐待防止推進事業

<内田良子さん講演会のご報告>

内田良子さん(「モモの部屋」主宰/心理カウンセラー)をお迎えして、昨年12月10日(土)に、金沢市教育プラザ富樫において講演会を開催しました。前日の天気予報は、雨、時には雷も、ということで、ずいぶん心配しましたが、当日は、時折、陽射しが顔を出すほどよいお天気になりました。まずはホッとしたことを思い出します。講演が終わる頃から雲行きがあやしくなり、会場を出ると、車のフロントガラスに雨粒が落ち始めました。

「子どもの心にやどる ともしびはどんなだろう・・・」

〜どこまで許される?“しつけ”のあやうさ〜 

私たち自身の、そして今の子どもたちが、いろいろな人との関わりの中で体感・実感しながら抱いている心の“ともしび”は、生きていくエネルギーの礎です。そんな想いを講演のタイトルにしました。

内田さんは、子どもの状況をデータを交えながら話してくださいました。さらに、不登校、ひきこもり、しつけ・・・と、ご自身が幅広く関わっている子どもたちや親御さんたちとの具体的なお話は、私たちおとながその時々の子どもとどう接するか、声をかけるかなどにつながる学びを得るものでした。特に「不登校の子どもの権利宣言」を紹介して頂けたことで、子どもたちへの想いを新たにしました。

質問に対する内田さんのご意見を必死にメモをとっていらした方々の姿が印象的でした。ご自分の“今”に、通じるものを感じられた方が多かったように思います。

【当日の感想から』

・子どもをとりまく実態がよくわかり、私たち大人に出来ることを考える機会になった。
・子どもの心を受けとめることの大切さを今更ながら実感しました。
・いま、自分が無意識のうちに困っていることに気づけました。
・しつけにしても、子どもの話をきくことの大切さを改めて感じました。
・子育てに勇気がもてました!

<不登校の子どもの権利宣言>

実際には、子どもたちの経験文も一緒になったものが使われています。

この権利宣言は、フリースクールに通うメンバーが「子どもの権利条約」を学ぶ中で、不登校を経験した私たちからも思いを発信したい!と、“子どもの権利”と“不登校”をテーマに話し合いを重ね、2009年8月に完成、全国子ども交流合宿「ぱおぱお」で採択されました。

不登校を経験した私たちからの目線で考えましたが、子どもたちにもいろんな生き方や可能性、選択肢があるということを、多くの人に知ってもらえたり、考えてもらえるきっかけになったら嬉しいです。 (「不登校の子どもの権利宣言」に込めた思いより抜粋)

一、教育への権利

 私たちには、教育への権利がある。学校へ行く・行かないを自身で決める権利がある。義務教育とは、国や保護者が、すべての子どもに教育を受けられるようにする義務である。子どもが学校に行くことは義務ではない。

二、学ぶ権利

 私たちには、学びたいことを自身に合った方法で学ぶ権利がある。学びとは、私たちの意思で知ることであり他者から強制されるものではない。私たちは、生きていく中で多くのことを学んでいる。

三、学び・育ちのあり方を選ぶ権利

 私たちには、学校、フリースクール、フリースペース、ホームエデュケーション(家で過ごし・学ぶ)など、どのように学び・育つかを選ぶ権利がある。おとなは、学校に行くことが当たり前だという考えを子どもに押し付けないでほしい。

四、安心して休む権利

 私たちには、安心して休む権利がある。おとなは、学校やそのほかの通うべきとされたところに、本人の気持ちに反して行かせるのではなく、家などの安心できる環境で、ゆっくり過ごすことを保障してほしい。

五、ありのままに生きる権利

 私たちは、ひとりひとり違う人間である。おとなは子どもに対して競争に追いたてたり、比較して優劣をつけてはならない。歩む速度や歩む道は自身で決める。

六、差別を受けない権利

 不登校、障がい、成績、能力、年齢、性別、性格、容姿、国籍、家庭事情などを

 理由とする差別をしてはならない。

 例えばおとなは、不登校の子どもと遊ぶと自分の子どもまでもが不登校になるという偏見から、子ども同士の関係に制限を付けないでほしい。

七、公的な費用による保障を受ける権利

 学校外の学び・育ちを選んだ私たちにも、学校に行っている子どもと同じように公的な費用による保障を受ける権利がある。

 例えば、フリースクール・フリースペースに所属している、小・中学生と高校生は通学定期券が保障されているが、高校に在籍していない子どもたちには保障されていない。すべての子どもが平等に公的費用を受けられる社会にしてほしい。

八、暴力から守られ安心して育つ権利

 私たちには、不登校を理由にした暴力から守られ、安心して育つ権利がある。おとなは、子どもに対し体罰、虐待、暴力的な入所・入院などのあらゆる暴力をしてはならない。

九、プライバシーの権利

 おとなは私たちのプライバシーを侵害してはならない。

 例えば、学校に行くよう説得するために、教師が家に勝手に押しかけてくることや、時間に関係なく何度も電話をかけてくること、親が教師に家での様子を話すこともプライバシーの侵害である。私たち自身に関することは、必ず意見を聞いてほしい。

十、対等な人格として認められる権利

 学校や社会、生活の中で子どもの権利が活かされるように、おとなは私たちを対等な人格として認め、いっしょに考えなければならない。子どもが自身の考えや気持ちをありのままに伝えることができる関係、環境が必要である。

十一、不登校をしている私たちの生き方の権利

 おとなは、不登校をしている私たちの生き方を認めてほしい。私たちと向き合うことから不登校を理解してほしい。それなしに、私たちの幸せはうまれない。

十二、他者の権利の尊重

 私たちは、他者の権利や自由も尊重します。

十三、子どもの権利を知る権利

 私たちには、子どもの権利を知る権利がある。国やおとなは子どもに対し、子どもの権利を知る機会を保障しなければならない。子どもの権利が守られているかどうかは、子ども自身が決める。

                           2009年8月23日

                 全国子ども交流合宿「ぱおぱお」参加者一同

講演メモより

小・中・高とすすんでも、その先が保証されていない現在、自分たちの生き方を前例にならうことなく、切り拓いていかなくてはならない、いま子どもたちのおかれている状況。

悩みが深くなると、視野が狭くなり、まわりがみえなくなる。体が悲鳴を上げる。免疫不全や癌を発症させるほど深刻な場合もある。

自分をいたわり優しくすることは、まわりに優しい気持ちを届けられる。

主宰する「モモの部屋」では、小・中学生の居場所と学びや生活リズムについて考える会、高校〜大学での不登校、中退、ひきこもりの若者たちの暮らしと心を理解する会や、父親が参加しやすい父親とともに考える会、子どもばかりを心配していると自分を見失いがちになる私の気持ちを語る会など、子どもたち、そして大人それぞれ対象を別にして、基本理解のコースと内容を深めるコースを実施されている。

チャイルドラインと通じるものがあり、共感できることがたくさんあり、
以下のような感想がありました。

・不登校の子どもの権利宣言に感動しました。
・子どもたちの気持ちが胸にせまります。
・子どもの権利を守るのが大人の責任と感じます。


石川県オレンジリボンキャンペーン事業

記録映画<葦牙>上映

今回、この映画の実施に関われて本当によかったと思っています。

観られた方の心の中に、いろんな想いが沸いてきたようです。

上映の実現は、児童虐待防止に関する県民への啓発に大きく貢献できたと感じました。感想には、多くの文字で埋められていたものが多くありました。感想の一部をいくつかご紹介させていただきます。

☆私のあまり知らない虐待の実態を知ることができた。
☆とても考えさせられました。今の自分で出来ることを考えたいと思いました。
☆すばらしい内容の映画でした。より多くの方々に見て頂きたい。
☆虐待の連鎖を止めるにはどうすればよいか、現実をみてどうにかしなければと思った。
☆支援の重要性を感じた。
☆子どもたちが、大人の、あるいは社会の犠牲になっていることに心が痛んだ。
☆健全な家庭で育てる大人の責任を痛感した。
☆子どもに向かいあう大人たちの態度がすばらしかった。
☆子どもを見守ることも大事だけど、子どもを育てられない大人への教育も大切だと思う。
☆私たちにできることは何か、考えさせられました。


女性に対する暴力をなくす運動週間(11/12〜25)にあわせて
金沢市が開催したシンポジウムに参加しました。

子どもを暴力の影響から守る
〜被害者にも加害者にもしないために〜

2011年11月21日(月)13:30〜16:30  
金沢市教育プラザ富樫

<講演>
「DVに苦しんだ30年〜子どもへの影響を考える〜」のタイトルで、講演された荒巻仁さんの講演は衝撃でした。父親から母親へのDVを見せつけられながら育ったこと、その時の心情を赤裸々に吐露されたこと、そして虐待に苦しんだ経験から現在は子どもに寄り添う育児支援をおこなうNPO法人「パパジャングル」の理事長として活動されていること。また、3人のご自身のお子様との関係を愛しそうに話されました。荒巻さんは、平成22年に「よみうり子育て応援団大賞奨励賞」を受賞。

<ミニライブ〜愛するあなたへ〜>

東日本大震災後、大切な人を亡くした人のために「愛するあなたへ」という曲を作られたシンガーソングライター橋本昌彦さんのミニライブが講演に続き、おこなわれました。「絆」という歌で橋本さんをご存じの方も多いのではないでしょうか。平成22年に?「ユースワーカー支援者賞」を受賞。 高く澄んだ声は場内に響き、聴く者の心にしみてきます。温かで優しい空気に会場が包まれました。さっそくCDを買って移動中の車内で聴いています^^。

<パネルディスカッション>

「デートDVとは?〜若者の健全な交際を願って〜」

デートDV防止教育プログラムを実施している富山の事例発表のあとにおこなわれたパネルディスカッションに、パネリストとして高木が参加させていただきました。

「もっと多くの市民へ伝えてほしい」という感想もあり、多くの大人がこどもたちの現状を理解することが大切であること、そして人を想いあうことを育む育ちや教育が子どもたちにもっともっと必要なのだと感じました。

今回のシンポジウムの効果は大きかったと思います。