子ども 夢フォーラムNews (2003.5.15発行)
風薫る5月、キラキラ揺れる田んぼの水面に緑の苗がゆらゆらそよいでいます。 ツツジも色鮮やかに緑に映えています。みどり優しいこの時期、そのエネルギー や 恵みや風を身体に取りこもうと思わず深呼吸してしまいます。
次に咲く紫陽花も、固いつぼみをたくさんつけ開花の雨を待っています。
みなさま、お元気でしょうか?
『子どもの日チャイルドライン』
5月5日(月)から一日8時間一週間実施していた全国一斉の「子どもの日チャイルド ライン」が11日(日)午後10時に無事終了しました。この間、テレビ、ラジオや新 聞などでも広く多く報道されていましたので、ご存じの方も多かったと思います。
「今、テレビをみて電話番号を覚えてかけてきた」という子もいました。 いつもより広いお部屋を提供して下さったことで、気持ちよくゆったりと電話に向かう ことが出来ました。これら多くの方々からのご協力とご理解、励ましを得て、実施出来 ましたことに深く感謝申し上げます。有り難うございました。 そういう皆様の支えを感じながら、私たちは子どもの声に真摯に向き合い、一生懸命聴 かせて頂きました。全国で8万件近いアクセスがあり、
そのうち話せたものは1万4千件 あまりにものぼりました。「受け手」ボランティアの皆さんには、様々な子どもの声にとまどいを感じ、緊張を強 いられながらも、一本一本の電話すべてに本当に丁寧に対応して頂きました。 そして電話が終わり、子どもの背景に思いを馳せるにつけ、「聴くってむずかしい・・」 ともらされます。それでも、担当の時間を終えて会場をあとにされる頃には、それぞれ のお顔や背に緊張から解かれた安堵感と清々しさを感じます。そのたびに「受け手」の 皆さんへの感謝の気持ちで頭が下がります。 ・・・一日の終了後、昼間の暑さとは違う肌寒さを感じながら、ねぎらいの言葉を交わ しつつ、家路につきます。マグカップに挿したすずらんの花が柔らかく香り、みんなの緊張を優しく解いてくれました^^/
全国用フリーダイヤルでは、岐阜、静岡、愛知、石川、富山、福井、新潟、三重、 京都からの電話を受け付けました。その県のチャイルドラインが話し中や実施し ていない場合は、実施中の他県のチャイルドラインにつながるように設定されて います。他県からの電話には言葉遣いにも気を配ったりしながら、 受けとめるようにしました。
【チャイルドライン・いしかわ】では、全国用フリーダイヤルに401件、石川県用に 747件、合計1,148件を受信しました。そのうち、「話したもの」は「ためし・た しかめ電話」を含めて662件です。無言は486件でした。 また全国集計によると、総着信数は13,786件(うち無言は4,668件)で、NTT コミュニケーションズの調査で、総アクセス数は、なんと78,599件だったそうです。
【チャイルドライン・いしかわ】では、通常の2回線(石川県用)に、全国統一フリーダイ ヤル1回線を加えた計3回線で、子どもの声を受けました。実施時間の午後2時〜10時 までを3回に分け、1日9人から11人で対応しました。回線数が多くなったこともあっ て、人の出入りも多く、通常時より広めのお部屋での実施は気持ち的にも大変助かりました。 ひっきりなしにかかる電話は、1回平均10分で、中には60分や90分という長いものもあり ました。
そして、子どもたちのおかれている状況の中で発生してくる心の中のもやもや感 や不安感は、実はその子を取り巻く大人たちが創りだしているという事を、話しの中で感 じさせられます。それにつけても私たち大人の責任を感じないわけにはいきません。 電話を終わるたびに、受け手のかたと「う〜ん・・・」と、頭を抱えて考えさせられるこ ともしばしばです。機会があれば、子どもから感じたことなどお伝えできればと思います。いつもそうですが、今回の実施でもたくさんの報道関 係のご協力を得ることが出来ました。おかげさまで多 くの子ども達に伝えることが出来、それが電話の件数 につながったと思います。有り難うございました。
また、カードを市町村教委を通じて送付した直後から 枚数不足の連絡が入ると、「早速、配布して下さるん だ〜」と感激します。さらに「誰にも言えないことが あったら、ここにかけて聴いてもらうといいよ」と、 一言添えて子ども達にカードを渡して下さった先生も あると聞きました。本当に嬉しいことです。それでも 電話をかけながら料金を気にしたり、近くにいる大人 に気をつかいながら、電話をかけてくる子ども達のこ とを思うと、大人への理解に向けた動きも欠かせない なぁ、でも力不足だなぁ・・・。私たち大人が、完璧 を望まず、いろんな助けを借りながら子育てしていこ うと思い至ったとき、もう少し子どもの状況が楽にな るのかもしれないなぁと、ひとりブツブツ・・・。
2003年『子どもの日チャイルドライン』支援センターでは、全国用フリーダイヤルを 明記したポスター・
チラシを作成、配布。 またNHK総合TV、BS、TBTV・ラ ジオ、少年少女雑誌など、 全国向け広報に力を注
ぎ、企業などからの支援を得るための動きを行い、各地の 団体を支えています。〜NPO法人「チャイルドライン支援センター」の定期総会が6月1日(日)に東京で開かれます〜
ここでは、「子どもの日チャイルドライン」の実施を 終えた各地の団体の報告交流も行われる予定です。おそらくホットな時間に なるのではないかと思います。次号でそのご報告ができればと思っています。 お楽しみに!
5月16日(金)から、【チャイルドライン・いしかわ】は、 通常の金・土の4時から10時の実施に戻ります。
支援会員のご協力をお願いします。活動を始めて,早いもので4年が経とうとしていま す。その間、多くの方々のご支援とご理解をいた だきながら、子ども 夢フォーラムは【チャイルド ライン・いしかわ】の活動を真ん中に据え、大人 に向けたフォーラムなどの開催もやってきました。 昨年10月には県のNPO事業支援を得られたことで 電話回線を2本にすることができました。そして増 やした分だけ子どもからはかかってきます(※)。
しかし、フリーダイヤル料金も倍になり、2本回線 継続の不安を抱えています。昨年度は80名の個人 会員と16団体、企業数社からの賛助金(寄付)もあ ったおかげで、やってこれました。(※)2002年4月〜9月は、2479件、10月〜2003年3月までは4571件で , 総着信数は7050件(うち無言は4473件)の着信です。
今年度も個人・ 団体の皆様の継続ご支援をよろしくお願いいたします。
『受け手学習会』にもご参加ください!前号でもご案内いたしましたが、6月の「受け 手」学習会に、京都の青少年自立援助ホーム 「東樹」ホーム長の龍尾和幸氏を講師にお招き して行います。せっかくの機会ですので、「受 け手」に限定せず、関心のある方皆さんで、学 び会えればと思っています。ご都合のつく方は どうぞご参加下さい。
日時:6月8日(日)午後1時から3時 会場:金沢市松が枝福祉館(金沢市高岡町)
2002年度の報告書を日本財団の 助成を得て3月末に作成いたしました。ご希望の方はご連絡下さい。